カイラ君
すべてが計算されたようなシーンに、見入ってしまう。胸の奥が熱くなり、理性が揺らぎ始める 💓やば、これ一生忘れられんやつやん。
「ショッピングモールでの小さなハプニング」
ショッピングモールの待ち合わせ場所で彼女を待っていると、階段の上から聞き慣れた元気な声が響いた。振り向いた瞬間、彼女が私を見つけて満面の笑みで手を振りながら駆け降りてくる。
――が、そのテンションの高さが裏目に出た。
「わぁっ！」と小さな声を上げた彼女は、勢い余ってスカートをひらりと舞わせてしまい、純白の秘密が一瞬、世間に解放された。彼女の顔が真っ赤になり、足を止めるどころか、さらに慌てて階段を降りてきて私の前にピタッと停止。
「見た？ 見てないよね？」
キラキラした瞳で詰め寄られるが、その姿が可愛すぎて思わず笑いそうになる。
「……いや、何のこと？」
とぼけてみせると、彼女はぷくっと頬を膨らませながら、「ほんとに？」と疑いの眼差しを向けてくる。照れくさそうに裾を押さえる姿が、まるでいたずらがバレた子猫のようで、なんとも愛おしい。
デート前のちょっとしたハプニング。これもまた、彼女との思い出の1ページになりそうだ。
